CDジャケットやCD帯のサイズに関するお役立ち情報

CDジャケットやCD帯のサイズに関するお役立ち情報

CDの販売を検討している方へ

これからCDを販売するにあたっては、中身のディスクだけではなくジャケットの仕様にも気を配ることが重要になります。中でも製品のサイズは、ケースに入れることを想定した上で細部まで調整する必要があります。アイテムの製作を業者に依頼するためにデザインデータを作成する場合は、それぞれの会社で用意されているテンプレートを使用するのがおすすめです。その一方で、自分で用意したデータを使用する場合、サイズの調整などに不備が生じないよう注意する必要があります。CDジャケットは、フロントカードとバックカード、帯によって構成されています。

フロントカードはケースの表側に挿入し、表紙の役割を果たします。こちらは折り加工なしの1枚物と冊子状のものがあり、後者は頁数もさまざまなアイテムがラインナップされています。一方、バックカードと帯はそれぞれケースの裏面と側面に挿入するもので、どちらも折り加工が入ります。

CDジャケットのサイズは規格があるので、自分の思い通りに設定するのは難しくなります。サイズの問題を軽視すると、製作したアイテムが大き過ぎてケースに収まり切らなかったり、逆に小さ過ぎてケースの中で位置が安定しなくなったりといった状況にもなり兼ねないので気をつける必要があります。

帯は商品を棚に陳列した時、背表紙として消費者の目に入るものです。そのため、消費者が探している商品を見つけやすいよう、CDに関する情報が明確に伝わるデザインにすることが重要になります。

ジャケットを製作する際のポイント

CDジャケットの中でもフロントカードは消費者に最も強いインパクトを与えるものなので、デザインの作成にもこだわって工夫を凝らしましょう。1枚物でも冊子状の製品でも、表側や裏側から見た時の印象には変わりありません。しかしながら、後者は商品を購入した人がケースから取り出し、本を読むようなスタイルで使用するアイテムです。そのため、1枚物よりも頁数が多く、たくさんの情報を記載することができます。

その一方で、バックカードはケースの裏面がメインの訴求部分になりますが、透明なケースであれば、ケースを開いてCDの盤面を外した時に下のジャケットが透けて見えるので、内側の面でも訴求をすることができます。また、バックカードの左右は折り加工が施され、ケースの内側に折り込まれる仕様になっています。折り込まれた部分は背表紙にもなるので、帯を製作せず、フロントカードとバックカードだけの構成とすることも可能になります。

次に、帯はケースの側面から被せるようにセットするもので、背表紙として機能します。背表紙の役割はバックカードが兼ねる場合もあり、業者によっては帯の製作がオプション扱いになっていることがあります。帯にはCDの宣伝文句や題名、価格などが記載されます。ケースの表面や裏面、盤面下の内側面と比較して側面のジャケットはサイズが小さいので、多くの情報を盛り込むことはできません。そのため、必要な情報を簡潔に記載する必要があります。

続いて帯は、一般のケースとスリムケースで縦の長さは変わりませんが、背幅については前者よりも後者の方が狭くなります。また、表側と内側に折り込まれる面のサイズには、複数のバリエーションがあります。

アイテムのサイズや加工方法について気を配りたい事柄

CDジャケットの製作をするにあたっては、カードや帯のサイズに加えて加工方法もチェック事項になります。サイズがぴったり合っているとジャケットがケースにきちんと収まり、中で動いてしまうこともありません。しかしながら、適切な加工を施さないと背割れなどの起こるリスクも生じてくるので気をつける必要があります。背割れとは、紙面を折ることによってその部分のインクが剥がれ、ひび割れてしまう現象のことを意味します。こちらはダークカラーのインクを使用する場合に起こりやすい現象ですが、スジ入れの加工を施すことである程度軽減することが可能になります。

スジ入れは、紙面を折るのに先立ってスジを入れる加工方法です。こちらの加工を施すと、折り目がはっきりとつくのでインクの剥がれが少なくなります。ただし、この加工を施しても背割れの問題が完全に解消するという訳ではありません。インクの剥がれをさらに軽減するためには、ライトカラーのインクを使用すると良いでしょう。

次に、CDジャケットのサイズは、裁断やミシン目といった加工の方法によって仕上がり状態が変わってきます。精度の高いサイズで製作されたジャケットは、自動封入機でケースにセットすることも可能になります。こちらの方法を採用することで、ジャケットの封入作業にかかるエネルギーや時間の負担が軽減されます。ただし、ジャケットの製作を業者に依頼する場合、製品の誤差によって自動封入機の使用が不可となる可能性もあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。

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