CDジャケットの上手な作り方、ポイントは厚さ

CDジャケットの上手な作り方、ポイントは厚さ

CDジャケットの仕組みとは

自分の曲や、動画など大切なデータを作ったときにCDのまま渡している人もいるでしょう。せっかく苦労して作ったものはイメージに合った表紙や曲名などを一緒に付けて作品として渡したいものです。自分でCDジャケットを作ることはとても難しいと感じてしまいがちですが、専用の機械がなくても、印刷だけ業者に依頼することで誰でも簡単に作れる方法があります。まずはCDジャケットの仕組みから知ることで、何から行えばいいのか理解しやすくなります。

ジャケットで最初に目がいく部分は表紙です。この表紙部分をフロントジャケットと呼びます。フロントカードやブックレットなどとも言います。ここには写真やイラストなど自分の好みでいろいろなデザインを入れることが可能です。一枚の紙を折りたたんで2ページにすると裏側には曲名や歌詞などを記載できるようになっています。写真や歌詞をたくさん載せたいときはページを増やし、最大で16ページまで増やせます。ページを増やすときは厚さが出てしまうため、綺麗に作れるよう注意しましょう。

バックインレイはケースの背面にある印刷物で、ケースを外し、紙を挟み込みます。透明タイプのケースを使用するときは両面に印刷することでいろいろなデザインや価格の記載などに使えます。ただし、スリムタイプのケースにはバックインレイは設置されていません。

最後はCD帯です。これは、表紙とは別の紙で覆いかぶせるようにして使います。キャッチコピーや歌手の紹介、タイトルなどを記載する部分です。ケースの種類に応じて厚さが変わりますが、基本的な縦の大きさは変わりません。

美しいCDジャケットを作る方法

CDジャケットを美しく作るためには印刷方法を考えましょう。一般的に使用されているのは油性インクを使用したオフセット印刷です。印刷を行う前に原版を作成し、そこに一枚ずつインクを付けて紙に写す方法です。商業用や美術用など指定したカラー通りに再現できるため、とても綺麗に印刷を行えます。ベタ塗と呼ばれる場所を増やすと色むらが発生する原因にもなるため注意しましょう。たくさん印刷を行うほど安く仕上げられますが、少量印刷を行う場合は原版を作成しなければいけないためコストがかかってしまいます。

デジタル印刷はオンデマンド印刷とも呼ばれる方法です。大きなコピー機のようなもので印刷をします。原版を作成するものとは違い、データを読み込んだらすぐに印刷することが可能なため納期が早いことが特徴です。コスト面でも印刷数が少ない場合は有効的です。色はオフセット印刷ほど鮮明に印刷を行うことは難しいですが、機械が高性能であればそれほど差は感じないでしょう。ただし、細かい部分や小さな文字はにじんでしまう可能性もあるため、細かな部分は目視での点検が必要です。表紙のページ数が多いときは、印刷できる厚さに制限があるため行えないときもあります。

CDジャケットは折ってからケースに入れるため、中には綺麗に印刷を行っても印刷部分が割れてしまうものも出てきます。それを予防するためには折る前にスジ入れ加工を行います。事前に折り目を入れてから行うことでインク割れを防ぎます。できるだけ黒や濃い色を折り目部分に入れず、白や薄い色を使用することで割れにくくすることも可能です。

リーズナブルにCDジャケットを作るポイントとは

CDジャケットを作る際には見た目を重視してしまいがちですが、コストも気にしなければいけません。特に販売を目的とする場合は利益にも関わってくるため重要です。ギフト用などで作成するときもできるだけリーズナブルに作ることで取り組みやすくなります。

コストを安くするためには印刷業者指定のソフトや保存形式でジャケットを作成しましょう。ソフトが違うだけでサイズや、文字の表示などに違いが出てしまい、修正が多く発生してしまうことがあります。場合によっては、CDのタイトル名や人物が切れてしまいかねません。無料対応可能な修正回数が決められており、それを超えての修正となる場合は有料となる業者もありますが、業者指定のソフトを使用することで修正を最小限にすることができるでしょう。ソフトを無料で使える業者にすれば、よりリーズナブルに作成できます。自由に使えるテンプレートなどもあり、初めて作る人でも作りやすいです。

一般的なケース付きのジャケットではなく、紙ジャケットを使うことでコストを抑える方法もあります。紙ジャケットは袋の中にCDを収納するタイプのケースで紙の袋がジャケット部分になります。紙でできているためいろいろな印刷方法を行え、特殊加工も可能です。また軽量なので持ち運びやすく、たくさん配布する場合には適しています。パネルと呼ばれる面の厚さは決まっていることが多いですが、面を増やせばその分収納スペースが増えるため、歌詞カードやCDなど多くの物を収納させられるようになります。

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